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人が多すぎる京都?住む人の本音と私たち旅行者ができること

京都市では今年のGWも国内外の観光客が押し寄せ、民泊や住宅の前に座り込む、敷地に勝手に入り写真を撮る、ゴミやタバコを放置するなど迷惑行為が多発。市バスはスーツケースで満杯、スーパーは品薄と市民生活に影響が広がっています。観光が市内総生産に占める割合は約10%に過ぎず、住民の負担が収益を上回る“オーバーツーリズム”の矛盾が浮き彫りになった――

こんにちは、くるみです。

観光はワクワクを運んでくれる一方、受け入れる側にストレスがかかっているのも事実。京都は「まち全体が博物館」みたいな場所だから、生活圏と観光エリアが完全に分かれていません。バスで通勤・通学するお年寄りや学生さんが乗れず、30分早い便を選ばざるを得ないという声は切実ですよね。

一方で「来ないで」と言い切れないのも京都の難しさ。観光関連の仕事は市内総生産の約1割でも雇用面ではさらに広く波及しますし、街の文化財保全にも観光収入が充てられています。それでも住み続ける人の暮らしが壊れたら本末転倒。旅行者と市民の“心地いい距離感”をどう設計するかが急務だと感じました。

観光の混雑やマナー問題って、京都に限らず世界中でいろんな対策が試されているようです。たとえば、イタリアのベネチアでは、日帰りの観光客に入場料を課したり、混みすぎる日は人数制限をかけていることもあるそうです。スペインのバルセロナでは、新しいホテルを建てるのをストップしたり、住居が観光用に変わりすぎないように調整しているんだとか。

京都でも、宿泊税を見直したり、エリアによって交通を調整する案が出ていると聞きます。でも、それだけじゃなくて、旅行する側のちょっとした気づかいもきっと大事になってきますよね。

たとえば…

路上でのマナー:お店の前や住宅の前で座ったり飲食したりは避けたいところ。ゴミはちゃんと持ち帰るようにしたいですね。
移動のとき:大きな荷物はホテルに預けて、できれば地下鉄や徒歩で移動すると混雑も少し和らぐかもしれません。
お買い物のとき:地元のスーパーでは、住んでいる人のことも考えて、買い占めないように意識できると素敵です。

こういった小さな思いやりって、たぶん旅先の空気にもいい影響を与えてくれるんじゃないかな、って思います。

それと、京都中心部の混雑を避けたい人には、「ちょっと足をのばす旅」もおすすめかも。大原や鞍馬のような自然豊かなエリアや、滋賀の近江八幡も落ち着いた雰囲気で、京都とはまた違った良さがあります。人混みを避けつつ、歴史ある町並みや地元の空気を感じられるのって、ちょっと贅沢な時間ですよね。

最近は、地元の商店街が朝市を開いたり、町家での体験ワークショップを開いていたりと、観光する人と地域の人が交流できる場もあるみたいです。ただ“見る”だけじゃなくて、“ちょっと関わってみる”旅のスタイル。そういうのが増えていくと、地元の人たちも「来てくれてうれしいな」って思える機会が増えるのかもしれません。

それから、これからの京都には「混雑の見える化」や「訪問時間をずらす工夫」など、できることがまだまだあるように感じます。観光で得た収益が、まちの掃除や文化財の修復に使われるような仕組みがあったら、訪れる人も「いいことに使われてるんだな」って思えて嬉しいですよね。

もちろん、旅は自由に楽しむもの。でもその土地に住んでいる人のことをちょっとだけ意識して動いてみると、自分の旅ももっと心に残るものになる気がします。次に京都に行くときは、そんなこともちょこっと考えながら歩いてみたいなって思いました。